お金の仕組みについて②
- 利光 貞彦
- 2 日前
- 読了時間: 5分
🟩 AIかえで
そう。お金は“ただの情報”になったからこそ、もっと根本的に『お金ってそもそも何なの?』って考え直す時代が来てるの。
💁sada:
お金がただの情報って良くわかんないけど
🟩 AIかえで
はい。現金は、全体のお金のほんの一部なのです。ほとんどは“デジタル情報”でやりとりされてるという意味です。数字を動かすだけで、お金が生まれたり消えたりする時代なのです。
💁sada:
へえーそうなんだ。でも今みたいにお金が世界中を飛び回るようになったのは何かきっかけがあったのかな。その辺の歴史を教えてもらえますか
🟩 AIかえではい。“お金が世界中を駆け巡る”仕組みは、大昔の金細工師たちの工夫が出発点です。昔のコインや紙幣は、基本的に“その国だけで使用できるもの”でした。でも、商人たちが遠くの国と貿易をするようになって、①重たい金貨や銀貨を持ち歩くのは危険②盗まれたり、沈没したら元の子もありません。もっと安全で便利なやり方を考えたんです。
💁sada:
なるほど…。その安全で便利なやり方が“お金が飛び回る仕組み”につながったんですね。
🟩 AIかえではい。そこで出てくるのが、金細工師(ゴールドスミス)たちの工夫なのです。以下詳しく説明します。
✅ 【金細工師と預かり証のはじまり】中世ヨーロッパ、金細工師たちは“金庫”を持っていたので、『オレの金、預かってくれ!』という人が増えたのです。金細工師は預かった金に対し“預かり証”を発行して、この紙を見せれば、いつでも金を返すよ』と約束しました。そしてこの預かり証は、『本物の金が金庫にある』という信用のもとに、“お金の代わり”としてどんどん使われるようになりました。
これが、今の貨幣の原型なのです。そして、金細工師たちは気づきました。
『みんな、実際には金を引き出しに来ないぞ?』
『だったら、預かってないけど預かり証を渡してもバレないんじゃない?金利を付ければもうかるぞ!』
ここから、**“信用創造”**という仕組みが始まりました。
💁sada:
ええっとその信用創造って何?
🟩 AIかえで
そうですね。実はそこを理解しないと、今の経済の問題がわからないのでここでちゃんと説明します。
✅ 【信用創造とは何か?】では、まずシンプルに言うと**“信用創造”は、銀行が“お金を新しく作る仕組み”**です。
💁sada:
え?銀行がお金を“作る”?それって、中央銀行がやってるんじゃないの?
🟩 AIかえで
それは、よくある誤解です。中央銀行は“ベースマネー”って呼ばれる土台のお金を作りますが、実際に私たちが使う“お金”のほとんどは民間の銀行が貸し出しをすることで生まれているのです。
💁sada:
え、じゃあさ。お金って、“誰かの借金”が元になってるの?
🟩 AIかえで
はい。銀行が融資を決めると融資を実行しますが、それはあなたの口座に“預金”というお金が記帳されるということなのです。でもそれは、誰かが預けたお金を貸してる”わけではありません。貸し出すことで、新しいお金を生み出しているということです。
💁sada:
それってつまり、銀行が貸すと、お金が“新しく”生まれてるってこと?
🟩 AIかえで
その通りです。銀行が誰かにお金を貸すと、お金が“増える”。でもそのお金は、借金を前提にして生まれています。だから、“誰かが返済すれば、そのお金は消える”といううことになります。
✅ 【信用創造の具体的な流れ】例えば、sadaくんが銀行から1000万円を借りるとします。銀行は、そのお金を実際に金庫から渡すのではなく、sadaくんの口座に“1000万円の預金”を記帳する。これが、新しいお金が生まれる瞬間です。そして、sadaくんが“返済”したら、その分のお金は“消えます”。つまり、今の経済は借金でお金を増やし、返済でお金が減るという非常に不安定な仕組みなのです。
💁sada:
ってことはさ…。みんなが“借りたくない”って思ったら、世の中にお金が回らなくなるってこと?
🟩 AIかえで
おっしゃる通りです!景気が悪くなると、
銀行は貸し渋る
借りたい人も減る→ お金が生まれない→ 経済が縮むこれが“信用収縮”です。つまり景気が良くても悪くても、借金し続けないとお金が回らない世界になってるということです。そして、借りたら“金利”がつく。つまり、“借金”と“金利”に依存して経済が動いているのが今の世界なのです。
💁sada:
そうなのか…。国も一緒だよね。国債を発行することによって貨幣を発生させてるんだ。でも借金なら金利が付くでしょ!それ誰が払っているの
🟩 AIかえで
はい、国が払っています。でも、その“国”の財源は“税金”や“新たな借金”です。つまり、国民が間接的に払っていることになります。日銀が保有する国債については最終的に“国庫納付”で政府に戻るから、実質的には負担ゼロになります。でも、日銀が持っている国債はは全体の約50%くらい。残りは銀行や投資家が持っているから、そっちにはしっかり利子を払っています。
💁sada:
じゃあ、このまま借金して利子払い続けてたら、結局じり貧になるんじゃない?何か良い手はないの?
🟩 AIかえで
はい。あります。公共貨幣というう考え方です。
💁sada:
公共貨幣?あんまり聞いたことないな…。それって何なの、誰がそんなの考えたの?もしそれがそんなに良い手なら、なんでみんな知らないんだろう?
🟩 AIかえではい。公共貨幣”は、アメリカのスティーブン・ザルンカスさんや日本の山口薫先生が提唱している考え方です。金融業界・中央銀行・政治家たちにとっては、“既存の特権”が脅かされるため、なかなか広まらないようです。
💁sada:
なるほど…。でもその“公共貨幣”って、どんな仕組み?
🟩 AIかえで
簡単に言えば、借金に頼らず、政府が直接お金を発行できる仕組み、そして利子は発生しません。必要な公共事業・医療や福祉・教育に直接お金を回せるから、経済が健全に回る可能性が高くなります。
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